第11回 創業支援センターTAMA情報交換会

こんにちは。ICBC代表の浜田有里恵です。
先日3月22日に武蔵境駅にある武蔵野プレイスにて、「第11回創業支援センターTAMA情報交換会」が開催され事務局長の梅村と参加してまいりました。

東京都、八王子市、三鷹市などの都市行政関係者や多摩地域の民間団体、大学などから30団体以上からの参加とのことで会場には既に多くの方々で賑わっていました。私たちは3回目の参加です。

SDGsを活用した事業支援

基調講演
株式会社エンパブリック代表取締役広石拓司氏

世界構造が大きく変わっている今、
変化の激しいただ中で、私たちはどうすればいいか?

そんな広石氏の問いかけからスタート。

答えの一つとして
新しい価値や仕事を創り出していく必要があり、エンパブリックさんは「対話」を通じて価値や仕事創造をしているそうです。
対話の場、きっかけづくりの事例をお話いただきました。

多様な場をつくり、人や機会をコーディネートすることで
現場主導になり変化に取り残されなくなる。

発注納品や提案受注、販売のような「企業主導」のビジネスはまだまだ世の中の主流のようにみえます。
今後は、社会や現場での観察や対話から生まれる商品やサービスを事業化して顧客に届けるビジネスが主流になるということは、大きくビジネスのあり方が変わるということ。
それこそ、社会や地域の課題を汲む「ソーシャルビジネス」「地域ビジネス」が対話からのビジネスの流れを担っていくのかと感じました。

今は世界の変わり目

SDGsは、途上国も先進国も同じ課題を抱える国として
一緒に考えていく「世界中を課題」とした前提がいままでの世界目標との違い。

「変化へ対応する」では遅い。
「変化を先取りして未来のために投資的に動く」


・ガソリン車→EVの変化 により住宅や都市デザインの変化へ
・ANAの食サプライチェーンへの参画へ
・貧困や女性支援のコスト削減と透明性を高めるとりくみへ

こういう話は「規模が大きすぎて自分とは関係ない」と思いがちですが、2020 年代にはもう普通のビジネスになっているそうです。

世界や社会の未来の姿を描き事業構想を練るチカラ

起業家の役割とは、
解決策を作ること以上に問題や課題に気づき、考え、うごくきっかけをつくること。

複雑な問題は自分たちだけでは何が問題かもわからない。だから様々な人のちからを持ち寄って取り組み実現していく。そのことで自分たちも拡張していく。

未来をイメージしようとした時、普段、日常や習慣の中に生きている私たちは、未来も現状の延長線上とイメージしがちだし、
どうしても「今までの考え方」や「習慣」にとらわれている気がします。
「自分たちの立ち位置を知り、足りないところを知った上でコラボレーションしていく」そんな方法もありなんだ、と知ることで
自分たちのあたりまえや思い込みから抜け出し、本質的な課題へ向き合っていけそうに感じました。
特に地域に関わるビジネスにおいては、地域の市民、団体、行政など多様な関わりと協力が推進していく上で必須です。問いを共有していくためにも、「あり方」が大切と改めて実感しました。

多摩の創業支援の未来をつくろう

多摩大学経営学部 准教授 創業支援センターTAMA副センター長
松本祐一先生から
多摩大学の創業支援に関する取り組み報告をいただきました。

多摩市創業支援事業は2005年からスタート、2011年にはビジネススクエア多摩を開設。2019年3月でその施設は廃止となりました。
松本先生からは、14年の創業支援事業のなかでの分析がありました。変わらない点は多摩地域という場所柄の職住近接、郊外型産業の育成。変わった点は創業支援からビジネス支援という視点だそうです。それらをふまえて、今後の方向性を述べられました。

更なる連携協働に期待がふくらみます!

私たちICBCの稲城市での活動が、多摩地域の活性とどうつながっていくか、そんな広い視点の気づきを与えてくださいました。
それは広石先生の講演とも関連していて、自分たちだけでどうにかできるものでもないので、お互いの想いや目的を共有しあえる場が未来を描き今を活かすプロセスに入っているのだと実感しています。支援を受ける側、する側どちらもが自らを知り成長努力をしていくことが大前提。今はまだなにもできてませんが皆様にとって今後なんらかの気づきになる存在になるようにさらに精進してまいります。

会は、その後補助金などの支援メニューの紹介や
会員さんの活動紹介、交流会などとつづきました。

交流会では、普段からお世話になっている団体さまはじめ
新しくお知り合いになることができた団体さまなど
多彩な方との交流が毎回刺激になります。

普段は稲城市内で勉強会交流会を開催する側なので
支援者として逆の立場は「こんな繋がりが貴重。。」などと勉強になります。今後に役立ててまいります。

ありがとうございました!

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