みなさん、こんにちは! ICBC幹事の山本です。
さる8月26日の日曜日、クラウドファンディング(Crowd Funding、以下CF)の仕組みや、具体的な活用方法について、
FAAVO東京調布・府中の地域ファンドレイザー*である竹中裕晃さんを講師に迎え、講義とワークショップを交えた勉強会を行いました。


酷暑の中、会場にお越しいただいたのは20名のみなさん。
今回初めてICBCに参加する方も5名ほどいらっしゃいました。
まず代表の浜田より、今回クラウドファンディング セミナーの開催の経緯とICBCの説明を行いました。
参加者さんへの事前アンケートでは、すでに計画されている事業やアイディアがある方、地域でファンを増やしたいという方などや、関心があり今後具体的に動いていたい方が多数で
クラウドファンディング というと単なる「資金集め」という印象がありますが、今回のセミナーを地域への発信やファン作りと絡めて活動の一歩へ活かして欲しいとお伝えいたしました。
目標額5万円のクラウドファンディング

さて、いよいよ竹中さんによるCFの講座がスタート。
実はニューヨークの自由の女神を飾る台座は、CFで集められた資金を使って作られていたそうです。
さらにこの夏、甲子園で活躍した秋田の金足農業高校に2億円もの寄付が集まったのも、CFの一種だそうで、目から鱗の事例に、会場は一気に集中モードになりました。

CFを扱うプラットフォーム(アイデアや支援を募っているサイト)には得意分野があって、起案者(資金を集めたい人)はきちんと選ぶ必要があり、支援者は、その得意分野を応援したい人が集まっているという特徴には、思わず頷いてしまいました。
ちなみに、FAAVOの得意分野は「地域貢献」だそうです。
FAAVOの名前は、FavoriteとActionから作られていて、当初は、同郷の人たちが故郷を応援する仕組みとして、考え出されたプラットフォームだそうです。
現在は国内90以上の拠点でのべ1,800のプロジェクトを立ち上げ、およそ10億円を集めるほどに広がっています。
特徴のあるFAAVOですが
エリアオーナーの竹中さんは
「大切にしたいのは目標額5万円のプロジェクト」だそうです。
まちで一番身近なCFのプラットフォームを目指しているからこそ、金額にかかわらず、様々な人の「想い」をすくい上げていきたいとおっしゃっていました。
まちの当事者になれる 縁が広がる

さて、FAAVOは「購入型」のクラウドファンディング 。
支援したときのリターンとして、よくあるのが記念品やノベルティグッズなどの「物」ですが、竹中さんのオススメはイベント参加などの「体験」。
支援者が体験することが、「地域とつながるきっかけになる」「今後もファンとなってつながっていく」と考えているのだそうです。
そして講義の最後には、起案者と支援者の視点でCFを解説していただきました。
起案者は、資金を得られるだけでなく、地域へのPRやテストマーケティングとして意見を集めるために使えます。
支援者は、リターンを得られるほかに、「まちの当事者になれる」という竹中さんの言葉が印象的でした。
地縁や血縁といった“つながり”をあらわす「縁」。
CFを活用することで、共感や“いいね!”といった価値観の「縁」が生まれ、それを育てていくことで応「援」してもらって、「円」を集めたい。そんな想いだそうで、
地域でも、新しい“縁”への期待が高まっているのだと感じました。
みんなで叶えたいプロジェクトは?

引き続きのワークショップでは、
「自分のプロジェクトにタイトルをつけて支援者を募ろう!」ということで、FAAVOで採用されている規定文字数に合わせて、参加者それぞれが考えている「やりたいこと」にプロジェクト名をつけてみました。
紙に書いて貼りだし、参加者同士で投票を行いました。
あらかじめ、どのようなテーマや言葉だと魅きつけるプロジェクトか?というノウハウもいただいていたので、悩みながら言葉に表してみる楽しい時間でした。
それぞれのプロジェクト名はなるほど!と思うものばかり。1票では足りない、選べない、といった声も上がりました。
ここから近い未来ビジネス化されるかもしれません。楽しみです!
ワークショップでは、起案者と支援者の両方の立場を味わうことで、CFがより身近になり、楽しく感じられる時間となりました。

最後にQ&Aは、いまからでもプロジェクトを立ち上げたい!といった方々の具体的な質問が相次ぎ竹中さんは様々な事例を挙げながら、分かりやすく親切に答えてくださいました。
疑問を解消できただけではなく、新たな発見ができたという方や、自分の考えていることが共感してもらえて励ましになったという方もいて、実のある勉強会となり交流会までしっかりご参加されている方が多数いらっしゃいました。
暑い中、お集まりいただいた皆さま、ありがとうございました!
新たに会員になられた皆さま、当日来られなかった会員の皆さま、これからもよろしくお願いいたします。
*ファンドレイザー
ファンドレイザーは、「社会のために何か役に立ちたい」と思っている人たちと「社会の課題を解決している人たち=NPO」をつなぐ人です。ファンドレイザーの働きかけによって、「直接、課題の解決に向けた活動はできなくても、自分にかわって確実に自分の思いや考えを実行してくれる人たちに託す」お金が寄付や会費といった形で提供されます。その善意に応えるように資金が使われているかを確認するのもファンドレイザーの役目だと思います。(ファンドレイジング・ラボのブログより http://fundraising-lab.jp/)


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